よくあるご質問

端子形状のねじアップ式とセルフアップ式について

ねじアップ式:端子ねじが端子台本体から浮き上がった状態で、圧着端子(丸形、Y形等)を挿入し、ねじを締付けるため作業効率が向上します。また、ねじを緩めても端子ねじから本体が外れない為、ねじを紛失することがありません。ブロック端子台のUKシリーズやUCKシリーズ、基板用端子台のPX、UPシリーズなど多くの機種に採用しております。
セルフアップ式:ネジと角座金を一体にして組み込んでいる一般的な端子台のことです。

ねじアップ式の写真
ねじアップ式
セルフアップ式の写真
セルフアップ式

端子ねじの呼び径に適合する電線のサイズはいくらか

下記表の通りです。

端子ねじの呼び径 mm 3 3.5 4 5
定格適合電線 より線:mm2 0.5、0.75、1.25 0.5、0.75、1.25、2 0.5、0.75、1.25、2、3.5、5.5 3.5、5.5、8、14
単線:mm 0.5、0.8、1 0.5、0.8、1、1.2、1.6 0.5、0.8、1、1.2、1.6、2 2
端子ねじの呼び径 mm 6 8 10 12 16
定格適合電線 より線:mm2 8、14、22 22、38、60 38、60、100、150 100、150、200 250、325

ねじの締付トルクと戻りトルクについて/空締めでの注意事項

端子ねじの締付けトルクは、ねじの呼び径ごとに NECA C2811で規定されています。しかし、締付けトルクは、ボルトやナットの表面状態や、締付け工具により締付トルクが変動する為、規格値より高めで、ある範囲を持たせてカタログに表示しています。ねじの締付けは、ねじ頭をつぶさないようにねじの呼び径に合ったドライバーのビットを使用し、下表のトルク範囲内で締付けてください。表の数値は、圧着端子を接続したときのトルクです。クランプタイプの端子台などは、トルクが異なりますのでご注意ください。(詳細は各製品の仕様をご参照下さい。)戻りトルク(ゆるめトルク)は、締付けトルクの80%(理論値)と言われていますが、ねじにゆるみトルクを作用させなくても、ゆるみ回転することがあります。ボルト頭やナット座面の陥没や、締付け面の粗さ、うねりなどで初期ゆるみが発生することがあるためで、定期的な増し締めが必要な場合があります。
・振動や衝撃のある場所に設置された場合、端子ねじが緩む事がありますので、定期的な増し締めを行って下さい。
・弊社の端子ねじは、作業のやりやすさを重視し、殆どの機種でスプリングワッシャや平座金が一体となったねじ(2点セムスねじ、3点セムスねじ)を採用しております。圧着端子等を接続しない状態で端子ねじを空締めすると、不完全ねじ部を損傷させてしまう恐れがありますので、空締めが必要な際は下表の空締めトルク値を参考にして下さい。

ねじ呼び径
【mm】
空締めトルク
【N・m】
圧着端子接続時
規格値
【N・m】(JIS)
適正締付トルク【N・m】
UL/CSA/EN JIS
M2.6 0.3~0.4 0.4 0.4~0.6
M3 0.3~0.4 0.5 0.5 0.5~0.75
M3.5 0.4~0.5 0.8 0.8 0.8~1.2
M4 0.5~0.7 1.2 1.2 1.2~1.8
M5 0.5~0.7 2.0 2.0 2.0~3.0
M6 1.0~1.4 2.5 2.5 2.5~3.75
1.0~1.4 (六角:3.0) 3.0~4.5
M8 1.0~1.4 6.0 6.0 6.0~9.0
M10 1.0~1.4 10.0 10.0 10.0~15.0
M12 1.0~1.4 14.0 14.0 14.0~21.0
M19 1.0~1.4 25.0 25.0 25.0~37.5

電線と定格電流について

端子台の接続電線による通電電流は、NECA C2811『工業用端子台』にて規定されています。

◆接続電線と通電電流◆

断路端子台の遮断について

断路端子台のUK-D20シリーズ、UK-AD20/UK-CD20シリーズにおいて、誤って直接負荷を開閉されるケースにより、溶断もしくは焼損する事故が発生しております。これらの製品は遮断性のない端子台ですので、開閉操作は無負荷状態で行って下さい。
負荷状態で開閉された場合、性能の保証は出来ません。

Page top